俺様幼なじみと甘々生活!?【完】
「初めてなんだ? 息の仕方、知らないってことは」

裕樹君は余裕な顔で立っている。


「ま、これからよろしくな。理・央・ちゃんっ」

裕樹君はとびっきりの笑顔で言った。


そ、そんなぁー!


「お。そうだ」

呆然とする私に、裕樹君は何かを思い出したみたいだ。


「部屋、同室だから」

「え? ……えー!?」

ど、同室!?
そんな、無理だよ!
こんな裕樹君と同じ部屋なんて……!


でも、考えてみれば、私は一人っ子だ。

空いている部屋なんてあるはずがない──けど、女の私とって意味がわからない。


「お父さんの部屋にして!」

「おばさんがイヤだと」

あの母親……!
一体、何を考えているんだ。


私が必死に抵抗していることがおもしろいみたいで、裕樹君は小さく笑っている。


「大丈夫だって。お前みたいな処女、襲う趣味ないから」

私が驚いてると、涼しい顔で言い放つ。


「なっ!? 処女……!?」

そんなエロいことを言わないで!


私が赤面すると、裕樹君がいやらしくニヤ……と笑う。


「お前、ホントに経験ないんだな。だったら、俺が教えてやるよ」

「え?」

何を?

私がキョトンと立ち尽くしていると、また裕樹君は笑った。


「お前の初めてを俺がもらってやるって」
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