Reset — リセット —
とりあえず、レンジから取り出すとスプーンを食器棚から取り出し
ソファに座りエビピラフを食べ始めた。
つくづく思うが冷凍食品を作った人は凄いと思う
忙しく家事が余り出来ない俺にとっては必要不可欠な物だし、主婦にとってはとても便利な物だと思う
そう一人関心しながら、時計に目を向けると既に18時をまわり19時がこようとしている所だった
食べ終わった食器を適当に水でさっとすすぐと食器洗浄機に入れ、携帯を探し始めた
「おかしいな…
ちゃんと持って帰ったよな?」
仕事の鞄にでも入れたのかと探してはみたが入っては無かった
仕方なく諦め風呂場へと向かい、自分が仕出かした事態に目を丸くした
洗濯さえしていなかった為か風呂場は脱いだ服やらタオルやらの山になっていた
「これはやばいな…」
思わず笑いが込み上げる
なぜ今まで気づかなかったのかと思うと焦りが出てきた
とりあえず、洗濯機にタオルやら肌着やらを放り込むと洗濯を始めた
洗濯が終わればコインランドリーにでも行って
乾燥機にかければいいと思って
とりあえず風呂に入る事にした
「たまには湯船にも浸かるか…」
そう呟いて蛇口を思いっきり捻る
ザァーという音と共に勢いよくお湯が出る
お湯が溜まるまで先に髪の毛でも洗おうとシャンプーを手にとり、3回程度プッシュした
懐かしい香りが鼻をかすめる
彼女が好きだった香りのシャンプーだ
癖とは怖いもので何度もシャンプーが無くなり替えを買いに行くたび
ほぼ無意識にこのシャンプーを手に取ってしまう
別にこのシャンプーが好きなわけではない
ただ、無意識のうちに俺の中でシャンプーと言えばこのシャンプーという法則みたいな物が
完全に出来上がっているのだと思う
そう考えているうちにお湯は大分溜まっていた。
シャワーに切り替え泡だらけになった自分の頭を流すと体を洗い始めた