Reset — リセット —



サンダルを履き、キーケースを手に取ると玄関を開けた

風呂から出たばかりで温かかった体は
ジメジメとした湿気と冷たい風により冷えてしまった

エレベーターに乗り1階まで降りると自分の車が止めてある駐車場へと向かった

普段は電車で通勤するため中は先週の日曜日に乗ったままだった

車で15分走った所にクリーニング屋と一緒になったコインランドリーがある

他にもぽつぽつとあるのだが
そこは広いし、なにより俺の住んでいるマンションからは遠い為
知ってる人にあう事が少ない

それに、その辺りは住宅街が多い訳でもなく
人があまりいない為待つ事も無いから俺はいつもそこにいくようにしている


洗濯したものを乾燥機に入れ、お金を入れる


「やばいな…確実に寝過ぎたせいで頭が痛い
乾くまでまだ10分もあるな
頭痛薬でも買いに行くか。」

車に乗り、コインランドリーを後にする
少し走った所に目的のドラックストアはあった

車から降り、くらくらする頭を抱えながら店内へと入る

もう閉店間際だからなのか店の人も片付けていた

探すのも面倒だし、聞くのが早いか…

「あの、すみません
頭痛薬ってどこにあるかわかりますか?」

棚を整理していた店員に聞いた

「ぇ?
あ、こちらです。」

その店員さんはまさか声をかけられると思ってなかったみたいで
驚いた顔をした後丁寧に場所を教えてくれた



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