Reset — リセット —
ふと窓の外に目を向ける
既に日は暮れていて星がチラチラと輝いていた
「そろそろ帰るか…
残りは家帰ってから終わらせよう」
ディスクに手をついて立ち上がる
「なんだよ、また俺が最後かよ…」
通りで静かなハズだ
周りを見るが俺以外に会社に残って残業をしている奴は見当たらなかった
文句を言いながらUSBメモリーに今まで仕上げたデータを入れ
パソコンをシャットダウンする
USBを抜き取ると鞄の中へ入れ
ディスクに山のようになった書類も1つ残らず鞄へと押し込むと薄暗いオフィスを後にした