星の数ほど『あいしてる』
*募る。不安と悲しみ*
「ただいまー」
誰もいない部屋に虚しく響く私の声。

高校に上がって、私は一人暮らしをしていた。

「はあ…」

制服を着たままソファにダイブ。


ふと光の笑顔が頭に浮かぶ。
光…大丈夫なのかな…。


その日からまた1ヶ月が過ぎた。

今日もいつものように、お見舞から帰ってきた私。


親からの仕送りのダンボール箱を開けようとしたちょうどそのとき、

私の携帯が着信を告げた。


「もしもし?」

『…香音ちゃん?』

声の主は、光のお母さんだった。

「どーしたんですか?」
光になにかあったんじゃないか‥

私の鼓動が速まる。






『光…が……』


光のお母さんは、とても焦った様子だった。

< 17 / 27 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop