Believe
「あのーリクエストしてもいいですか?」と遠慮がちに言う女の子たち。
「えっ、私、今の流行りの曲とかあまり知らないけど…ちなみにリクエスト曲は?」と聞いてみた。
「稲葉 拓斗がボーカルのバンド知ってますか?」
「えっ、し、知ってます」
いきなり稲葉さんの名前を聞いて動揺してしまった私。
「○○って曲弾けたらお願いします」と女の子たち。
「あっ、弾けます。あまり上手くないけど」と私は弾き語りを始める。
女の子たちは静かに私の弾き語りを聞いてくれていた。
なんとか1曲弾き終わる。
2人の女の子が笑顔で拍手をしてくれた。
「ありがとうございます。すごく感動しました」と女の子たち。
「そんな感動だなんて…こちらこそ聞いてくれてありがとね」と私。
「カッコ良かったです」
「そう言ってもらえるとお世辞でも嬉しい」と私は笑って言う。
(もしかしてこの子たち稲葉さんのバンドのファンなのかな?)と思い聞いてみる。
「このバンド好きなの?」
「はい。最近ファンになったばっかりですけど…」
「そうなんだ。ごめんね。私が歌ったら台無しじゃん」
「そんな事ないですよ」と女の子たち。
それから少し話をして女の子たちは帰った。
(さっ、私も帰ろう)と駐車場に向かって歩く。
私もさっきの女の子と同じくらいの時に稲葉さんを初めてテレビで見たんだよなぁ。
稲葉さんの話をしている女の子たちを見ていたら本当に楽しそうだった。
と同時に私の胸の奥に何か突き刺さるものを感じる。
私もファンの1人。
今でもファン。
私は稲葉さんと付き合ったりしていいの?
きっとファンの皆だって、私と同じような立場。
「えっ、私、今の流行りの曲とかあまり知らないけど…ちなみにリクエスト曲は?」と聞いてみた。
「稲葉 拓斗がボーカルのバンド知ってますか?」
「えっ、し、知ってます」
いきなり稲葉さんの名前を聞いて動揺してしまった私。
「○○って曲弾けたらお願いします」と女の子たち。
「あっ、弾けます。あまり上手くないけど」と私は弾き語りを始める。
女の子たちは静かに私の弾き語りを聞いてくれていた。
なんとか1曲弾き終わる。
2人の女の子が笑顔で拍手をしてくれた。
「ありがとうございます。すごく感動しました」と女の子たち。
「そんな感動だなんて…こちらこそ聞いてくれてありがとね」と私。
「カッコ良かったです」
「そう言ってもらえるとお世辞でも嬉しい」と私は笑って言う。
(もしかしてこの子たち稲葉さんのバンドのファンなのかな?)と思い聞いてみる。
「このバンド好きなの?」
「はい。最近ファンになったばっかりですけど…」
「そうなんだ。ごめんね。私が歌ったら台無しじゃん」
「そんな事ないですよ」と女の子たち。
それから少し話をして女の子たちは帰った。
(さっ、私も帰ろう)と駐車場に向かって歩く。
私もさっきの女の子と同じくらいの時に稲葉さんを初めてテレビで見たんだよなぁ。
稲葉さんの話をしている女の子たちを見ていたら本当に楽しそうだった。
と同時に私の胸の奥に何か突き刺さるものを感じる。
私もファンの1人。
今でもファン。
私は稲葉さんと付き合ったりしていいの?
きっとファンの皆だって、私と同じような立場。