Believe
第7章
次の日。

身支度を整え、稲葉さんが来るのを待っていた。

ソワソワして落ち着かない。

♪♪♪♪♪

携帯が鳴る。

稲葉さんからだ。

「もしもし」

「駐車場に着いたよ。遅くなっちゃってごめんね」

「あっ、いえ、今行きます」

稲葉さんが待っている駐車場に行った。

やっぱり稲葉さんは外に立って待っていてくれている。

「こんばんは」と笑顔を見せてくれた稲葉さん。

「こんばんは」と私。

「どうぞ、優希ちゃん」と助手席のドアを開けてくれる。

「ありがとうございます」と言って乗り込んだ。

稲葉さんも運転席に乗り込む。

「優希ちゃん、ご飯食べちゃった?」

「い、いえ、ま、まだです」

「良かった。どっか食べに行こっか!何が食べたい?」

「わ、私は何でもいいです」

「どうしようかなあ?」と考える稲葉さん。

「あっ、じゃーラーメン食べに行きませんか?」と私。

「ラーメン!?でいいの?」

「はい。私、ラーメン好きなんです」

「そうなんだ!了解」と稲葉さんは車を走らせた。

「稲葉さんはラーメンとか食べますか?」

「食べるよ!何で?」

「いえ、何となく…」

話をしているとラーメン屋さんに着いた。

私たちは中に入る。

稲葉さんはラーメン。私は味噌ラーメンを注文した。

「ここのラーメン屋さん、私1番好きなんです」

「そうなんだ。楽しみ」

ラーメンが運ばれてきた。

「いただきまーす」と2人で食べる。

「オイシー」と稲葉さん。

「良かったです」と私。


食べ終わり、私たちはラーメン屋さんを出る。

「あっ、私の分のお金…」と私。

「いいって」

「でも…」

「本当にいいからね」

「すみません。ご馳走様です」と軽く頭を下げた私。

「どういたしまして」

私たちは車に乗った。

「ちょっと散歩しない?ここに来る途中、桜が綺麗に咲いてた所があったからさ」

「は、はい」
< 43 / 68 >

この作品をシェア

pagetop