Believe
第8章
次の日。

私はいつもより早く目が覚めてしまった。

カーテンを開けると、太陽の光が眩しい。

朝食を食べ、いつものように会社に向かう。

少し早く会社に着いてしまった。

(あっ、そうだ。稲葉さんにメールを入れよう)

私は鞄の中から携帯を取り出し

「おはようございます。お仕事頑張りましょうね」と送信した。

いつものように着替えを済まし、同僚たちと食堂で始業時間まで話をしていた。

「白沢さん朝から顔がニヤけてるけど、何か良い事でもあったの?」と同僚の田中さん。

「えっ、な、何もありませんよー」と私は顔を隠すようにコーヒーを飲んだ。

(顔がニヤけてるなんてヤバイ。気を付けないと変な人だと思われちゃう)

「何かいつもと違うような気がしたからさ」

「そうですか?いつもと同じですよー」と私は笑う。

そんな話をしていると始業時間になってしまった。

朝礼も終わり、会社を出発しようとした時、携帯が鳴る。

(メールだ!)と私は携帯を開いてメールを見た。

(あっ、稲葉さんからだ)

「おはよう、優希ちゃん。昨日は遅くなっちゃってごめんね。眠くない?仕事、頑張ってね!俺も打ち合わせに行ってきます」

稲葉さんからメールが来るだけで、私はテンションが上がってしまう。

直ぐに返信をした。

「はい。大丈夫です。稲葉さんも打ち合わせ頑張って下さいね」

(さっ、私も仕事ガンバロー)

会社を出発した。
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