Believe
(5月か…後1カ月もないんだ…)

私はカレンダーを見る。

(そうだ!いつも稲葉さんには貰ってばっかりだから、私も何かプレゼントしたいな。欲しい物とかあるのかなぁ?でも、欲しい物は自分で買うか…稲葉さんが喜んでくれるものは何だろう?)

考えても、結局思い付かなかった。

(そうだ!泉に買い物に付き合ってもらおう!)


次の日。

「今週末空いてる?空いてたら買い物付き合ってくれないかな?」と送信。

夕方、泉からメールが来た。

「OK!壱成もいるけど平気?」

すぐに返信をした。

「ごめんね。壱成くんと2人で出掛ける予定だったの?だったら平気だよ」

その夜、泉から電話が来た。

「もしもし」

「もしもし、全然気にしなくて平気だよ。だから、買い物行こう」と泉。

「ごめんね。じゃー付き合ってもらっていい?」

「うん。じゃー1時に優希の家に迎えに行くね」

「うん。分かった。ありがとね」

電話を切った。

無理言って買い物に付き合わせちゃった…

でも、付き合ってくれるって言ってくれたんだし、壱成くんにアドバイスしてもらおう。

こう言う時は男に聞くのが1番だもんね。

私の仕事も忙しく、あっという間に金曜日の夕方になってしまった。

会社に戻り時計を見るとすでに、5時半を過ぎていた。

(早く仕事を終わらせて帰ろう)と階段を上がる。

「お疲れ様です」とドアを開けた。

急いで仕事を終わらせ、自分の車に乗った。

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