Believe
第11章
身支度を整え、泉の迎えを待っていた。

(そろそろ1時になるから外で待ってよう)

私は家から出た。

家の前で待っていると、泉と壱成くんが車の中から手を振りながらやって来た。

私は後ろの席へ乗る。

「おまたせー」と泉。

「久しぶりー」と壱成くん。

「今日は付き合わせちゃって大丈夫だった?壱成くんも平気?」と私。

「大丈夫だって!」と泉。

「優希ちゃん、気にしなくていいからね」と壱成くん。

「じゃーどこに行く?」と泉。

「うーん。とりあえず、デパートかな」と私。

壱成くんの運転でデパートへ向かう。

休みとあって道は少し混んでいる。

「やっぱり混んでるなー」壱成くん。

「そりゃ休みだからねー」と泉。

壱成くんがラジオをつけた。

「今日のゲストは○○の皆さんです」とラジオから聴こえてきた。

(稲葉さんたちだーラジオにも出演するんだった)と思っていると

「あっ、優希ちゃんの彼氏が出てるよ」

壱成くんが急に言い出した。

「えっ」と私は声が裏返ってしまった。

その瞬間、泉が後ろを振り返り

「ごめん。壱成に言っちゃった」と笑顔で言っている。

「まーいいけど、壱成くん誰にも言わないでよ」

「分かってるって」

3人で話しに盛り上がっているとデパートが見えてきた。

駐車場に入ると、停める場所が無いくらい混んでいる。

私たちは屋上に行き、やっと車を停められた。
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