リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・10
彼は高校2年生、わたしは高校3年に進級したばかりの春。
それまでは同じ委員会の先輩・後輩だったわたし達だったけど、何故だかわたしの方から彼に告白して付き合うようになった。
けどまあそれまで、彼がわたしに抱いている感情には気付いていた。
何かと気をかけてくれるし、大事にもしてくれる。
でもそこまでなら、今までそういう人がいなかったワケじゃない。
彼とそれまでの人との違いは……。
「からかうと面白いから、かなぁ?」
「何か今、悪魔の囁きが聞こえた気が……いや、空耳だ。オレには何も聞こえない」
そう言って青い顔色で、両手で両耳を塞ぐ。
「んもー。そうすると手が繋げないじゃん」
少しむくれながら言うけど、彼は知らん顔。
よーっぽどわたしにオモチャにされるのが気に食わないらしい。
…生意気な。
わたしは思いっきり彼の腕にしがみついた。
「ていっ!」
「うわっ! 重っ!?」
それまでは同じ委員会の先輩・後輩だったわたし達だったけど、何故だかわたしの方から彼に告白して付き合うようになった。
けどまあそれまで、彼がわたしに抱いている感情には気付いていた。
何かと気をかけてくれるし、大事にもしてくれる。
でもそこまでなら、今までそういう人がいなかったワケじゃない。
彼とそれまでの人との違いは……。
「からかうと面白いから、かなぁ?」
「何か今、悪魔の囁きが聞こえた気が……いや、空耳だ。オレには何も聞こえない」
そう言って青い顔色で、両手で両耳を塞ぐ。
「んもー。そうすると手が繋げないじゃん」
少しむくれながら言うけど、彼は知らん顔。
よーっぽどわたしにオモチャにされるのが気に食わないらしい。
…生意気な。
わたしは思いっきり彼の腕にしがみついた。
「ていっ!」
「うわっ! 重っ!?」