空苺.

*見ていたくて.

「双子ぉ!?」

「そっ、宮川慎之介君と、宮川朱莉ちゃん!」

パニックなあたしに、由香はそのまま続ける。

「美男美女の双子!凄い噂だったよー?」

知らなかったの?と、首を傾げる由香。

勿論、知らなかったからパニックなんだけど…

「よかったぁ…」

あたしは何故か胸を撫で下ろす。

…て、ん?

何であたし、胸撫で下ろしてるんだろ?

「あたし、応援してるからねっ!」

「応援…?」

「そーだよ!ちなみに…宮川君、今フリーだって!」

そんなんじゃ…ないょ。

あたしに、叶うわけがないもん。
< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop