タイムリミット
だけど、

その看護士の笑顔が、キツくみえたのは気のせい…なんだろうか



胸が、ズキズキする


いや、まるで突き刺さるようにズキンッて。



それはまるで本当に突き刺さっている感じがして息がしずらかった


「…ハァ、ハァ」



息が、うまく出来ない



ガラララッ



ドアがすごい音をたてて開いた



ガバッ


目の前が真っ暗になる



その人が私を抱きしめたんだろう


「…ッ、芽衣!」



優しくて、暖かい声




「…ママ」



透明な滴が、私の髪をぬらした



泣いてるんだ。


あぁ、



生きてる

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