タイムリミット



たったドア1つ

簡単に話しが聞こえた



暇だし、ちょっと聞いてみよう…





「本当に!?そうなんですか!?」

…え?

パパの張り裂けそうな声



まるで、何かに怯えてるみたいだった



「…ハイ。ぶつかった所が悪くて…走るのはもう無理でしょう」



冷静に言う医者


その言葉と態度はすごく、残酷に感じた




もう、走れない?



なんで?



なんで?



大会は?


今まで練習してきたのに?



それどころか、もう走れないの?




「それに…手術のさい、心臓へのショックの負担が予想以上大きくて…命も、あと…」




ゾワッ




その瞬間、鳥肌がたった

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