タイムリミット
冷たいコンクリートの感触がする
日陰だからかな?
湿ってる感じがする
口元の近くから、鉄の味がした。
ブワッとする風と一緒に電車独特の色々な音が聞こえた
通り、すぎちゃったんだ…
瞳をそっと開けた
「ちょ、何やってんのさ!君!!!」
「…」
髪が真っ黒で、闇色。
瞳はそれとは反対に茶色
その少年をキッと睨んでやった
ほら、
まだ胸がいたい
息がしずらい
全部、君のせいだよ
なんで止めたの?
きっと、
もう私の瞳は光を失っていた
あの事故の時からずっと。
「聞いてる!?」
「…邪魔しないでよ」
自分でも驚くぐらい声が低かった
久々に声を聞いたような気がする
怒りに満ちていた。
こんなにも、自分変わっちゃったんだ…