タイムリミット
涙は滴となって私から離れた
ポタッと。
赤い涙は
汚れた証拠。
「芽衣のね…おばさん達が病室にきた時には芽衣、また何故か危険な状態になっていてね…うぅぅ…、あの機械の線が…一定になりそうだったの…。
おばさん達、あたしをつれにくるために病室にいなくって…その時の芽衣が…ッ…」
途切れ途切れのコトバ。
必死で話そうとしてくれている
きっと綾乃のことだ
私が危険な状態に陥ったのは自分のせいだと思い込んでいるんだ。
じゃあ、あの夢は…最初のは本当にあったほう?
あのバイクは夢なのかな…
あぁ、
自分が壊れちゃいそう…
「綾乃の、せいじゃない…ッから」
やさしく綾乃を包み込んであげた
ベッドが軋む。
実は、夢の中の人なんかじゃないよね?