タイムリミット
綾乃の指差した機械を見た


黒いっぽい背景に緑の線

それが不リズムカルに線に振動をおこしている


緑の線はジグザグ。
だけど、


その緑の線が一定になった時、それは私の命の終わりを告げる

きっと一定になった時、"ピーッ"って機械的な冷たい音が鳴るんだろうな


綾乃をなだめながら、私には冷たい感情しかなかった
このコ・・・綾乃をなだめたいこの気持ちはホント


だけど、
生きたいとは思えなかった

死んだら…とかそんなことを気がついたら考えてしまっていた


実…
夢の中だけの住人とかじゃない…よね?
私が作り上げた人なんかじゃないよね?

現実を空想との見分けがつかなくて


それが余計、この世界が怖く感じた




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