森のくまさん
今…なんて言った?
お嫁さんにしてって…
ええぇ?!!
「私じゃ…嫌?」
嫌な訳がない
むしろ大歓迎だけど…
「…いいの?俺なんかのお嫁さんで…」
俺、皆が恐れる熊族だし
「ムツキがいいの。私はずっとムツキだけを想ってきたの。私はムツキのお嫁さんになりたいの」
嬉しい
凄く嬉しい
でも…
「婚約者居るんじゃないの?…結婚するんでしょ?」
俺の情報網が正しければ、そのはずなんだけど…
「好きじゃない人と一緒になりたくない。…だから、来たんだよ。危険を承知でムツキに会いに」
びっくりした
ララは…俺に会いに来てくれたんだ
この再会は偶然なんかじゃなかったんだ