森のくまさん
そして、俺の肩に激痛が走る
どうやら、撃たれたらしい
痛い所から血が流れ出る
「っーーーー!!?」
俺は、声にならない叫びを上げてうずくまる
「ムツキっ?!」
俺を心配するララの声が聞こえる
そして、ララが俺に触れようとする気配を感じた
でも、その手は俺に触れることはなかった
「ララっ!!触るなっ!!危ないから近づくんじゃない!!早くこっちに来なさい!!」
ララを呼ぶのはきっとララのお父さん
ララのお父さんは俺からララを守ろうとしている
「お父さん、ムツキは怖くないよ!」
ララが俺を庇っている
でも、そんな言葉…通じる訳がない
「お前は騙されているんだ!その、熊族に!」
再び俺に銃口が向けられる
「だめ!やめて!」
ララがお父さんに飛び付き止めに入る
でも、所詮子供の力じゃ大人の力には敵わない
もう一回銃声が響く