終わらないセピア



そう心で願うけど、現実は
うまくいかないってわかってる。
こんな感情、気味が悪いだけ。
いつかはちゃんと封印しなきゃ
ならない。



自分の手で闇に葬って
与えられた現実を受け入れてくの。
前に進まなきゃって思ってる。



決して
報われることのない感情だから。



『明日からはちゃんと彼氏と食べ
 なよ』



『え…?』



『あたしは大丈夫。滑り止めで他も
 受験しようか悩んでただけだから。
 それにモカも受験で忙しくなるか
 ら学校でしかラブラブ出来ないで
 しょ?』



そう言うとポッとピンク色に染まる頬。
『もう~』とか言いながらにやけてる。
そんな単純な所もモカの良い所。






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