終わらないセピア
『ホント、バカだよね~男子って』
隣でポツンとモカが言う。
『え…?』
同じように目撃して、遠くから
見つめる横顔は少し大人びて見えた。
『あの子たちの言う通り。見えない
絆があるのにね…?』
あたしの目を見て微笑むモカの手を
ギュッと握りしめた。
優しく握り返してくれた手の温かさは
どこまでも深く、
あたしの心に染み込んでいく………
モカ…………
今だけ…………
今だけ同じ気持ちでいて…………