終わらないセピア
『ずっとずっと要くんが好きだった…
…あたしの初恋なの』
そんなこと……
一度も聞いたことない。
モカは言ってくれたよ……?
「ミッちゃんしか要らない」って。
あたしがそばに居れば、それで
いいって……。
握りしめていた両腕を離す。
体の力が抜けて
フラフラと近くの椅子に腰を下ろした。
誰……?カナメくんって。
あぁ、モカの周りにうろついてる
雑魚か。
いい役割果たしてくれると思ったのに。
とんだ誤算だよ、全く。
でもモカ………そいつ……
あたしとも寝たよ?