終わらないセピア
Ⅱ. 終わらない愛憎



次の日も、その次の日もモカは
家に来なかった。



学校でも、明らかにあたしを
避けている。
元々ひとりが多かったあたしは
特に困ることはないけど
きっと昨日の夜も泣いたんだろうなって
わかるモカを見て
いたたまれない気持ちに包まれる。



あたしの好きだったモカの顔。
ふんわり笑うあどけない笑顔。
時折見せる芯の強さ。
甘え上手な所。
ブチ切れた時の裏の顔。



どれも好きなのに……
今は何ひとつ面影がない。



あんな涙を見たら……
あたしは自分を抑えきる自信がないよ。
この手で強く抱きしめて
全て壊したくなるの……。









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