終わらないセピア
やっぱり、さっきの気にしてるよね……?
あたしは優しく包み込むように
ニッコリ微笑んだ。
『明日からちゃんと勉強会しようね?』
そう言うとパッと明るい表情になり、
嬉しそうに頷いてくれた。
これから先、抑えきれるかどうかは
わからない。
でもあたしたちは「女同士」。
決して交わることはない。
だからこの想いに、
鍵をかけなくちゃいけないんだよね……。
少しモカは困ってた。
きっとどうしたらいいのかわからなかっ
たんだと思う。
もしもあのままキスでもしていたら……
あたしたちはこうして今も
笑いあえてなかったのかもしれないね。
この関係を失うくらいなら、
自分を殺そうと思った。