終わらないセピア
モカ……
あんたが他の誰かに抱かれている間、
あたしは気が狂いそうだった。
だけどその反対側で、モカ自身も
苦しんでいたの……?
あたしを忘れようとして抱かれて
いたの……?
誤魔化しきれなかったって
そういうことなんだよね……?
首筋から耳へと愛撫は移り
濡れている自分に気付いた。
もう、引き返せないのよ?
モカ………
耳から目尻に移り、反対側の手で
髪をかきあげられる。
無抵抗なあたしを見つめる欲情に
溢れた瞳。
『止めないってことは……ミッちゃんも
同じ気持ちだってことだよね……?』