終わらないセピア



布団をつまむモカの手にそっと触れた。



『可愛いかったよ』



ずっと見ていたいくらい。
でも今は、起きたモカにキスしたいな。



カーテンの隙間から差す街灯で
何となくモカの表情はわかる。
今、すごく照れてるね。



『口開けて寝てるところが特に
 可愛いかった』



そう言ったら「もう…!」って怒って
あたしを叩こうとした。
そんな手などすぐに捕まえてしまうのに
……
それでもまだ胸を隠している姿は
いじらしい。



もう奪いたくなってる………








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