終わらないセピア
薄暗い中で視線が絡む。
捕まえた手を引き寄せて額にキスを
落とした。
頬……耳……首筋……顎………
わかってる。
物足りないよね……?
トロンとした瞳が求めてる。
『フフ……どうしてほしいの…?』
やっぱり焦らしてしまう。
堪えながらも淫らな言葉を発するモカに
あたしは欲情するの……
ほらね、困ってる。
どんどん焦らすと泣きつく。
体にもキスを落とすよ……
感じるところ以外にね。
だんだん疼く欲望にモカは負けて、
あたしが欲しいと叫ぶ。
そのご褒美にその淫らな唇を奪うの……
でも早く言ってよ……
あたしだって抑えきれないんだから……