終わらないセピア
『あたしは死ぬほど我慢してるって
いうのに…?』
この首筋も華奢な体つきも
潤んだ瞳も甘い声も全部………
欲しくないワケがない。
あの日の夜のように
また壊したくなる………
でもそんなことが続いたら、
感覚が麻痺したら………
あたしたちは普通で居られるのかな……?
ふと頭によぎった疑問は
この一言で一瞬のうちに消え去った。
『何で我慢するの……?』
『え……?』
『そんな必要どこにあるの?』
想定外の言葉と態度に心を奪われた。
結局あたしは何をしてもモカには
勝てないんだね………