終わらないセピア
『最近仲が良いのね、隣のヤツと』
ニッコリ笑ってモカの長い髪に触れる。
『え…?山下くんのこと?』
無言で頷く。
ここ最近、やたら目について目障りな
男が居る。
『山下くんはそんなんじゃないよ…?
ちょっとからかってくるだけ』
毛先を取って指にクルクル巻いたりして
言い訳するモカをジッと見つめた。
そんなあたしの態度に焦り出すから
もっと虐めたくなるの。
『モカ…?あんた隙ありすぎ』
手を取り上げ壁につけたら
足の間に足を入れてより体は密着する……