レンタル彼氏Ⅲ【完結】
話を戻すけど。

疎遠になるかと思ってた聖も、今は毎週のようにうちに来てご飯を食べている。

なぜなら、聖にも彼女が出来たからだった。

その彼女も一緒にご飯を食べたりする。


私からしたら本当に楽しい毎日。




大きくなったお腹を一度さすると、私はリビングに戻ってソファに腰をおろした。


どんどんと、お腹の中からいつきが叩く。



「ふふっ、早く出たいんだね」


そう、笑いながら私はお腹をぽんぽんとする。


と、同時にぐにゃぐにゃとお腹が動く。



ははっ、いつきは間違いなく暴れん坊だなー。


今から困ったな。



…伊織に似てるのかな?

…まさか、私ってことはないよね?



ふふっ、とそれに笑うと私は窓から見える真っ青な空を見つめた。





伊織と私が出会ったのは、本当に運命の悪戯のような偶然。


あの日、私がレンタル彼氏のホームページを見付けなきゃきっと気付かなかった。



あれから、私はずっと疑問に思っていたことを伊織に尋ねた。




「そういえばさ、レンタル彼氏で三ヶ月以上利用しようとすると彼氏からどーのとかあったじゃん」
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