レンタル彼氏Ⅲ【完結】
「籍、って?」
再度、きちんと問い返すと、康博さんは笑うことなく、真面目な顔でまたもや「入籍だ」と言った。
「…う、そ、じゃないですよね?」
「何でそんな嘘をつく」
そりゃそうだ。
康博さんはそんな嘘つくようなタイプじゃない。
「じゃあ、本気で?」
「冗談で言うのか?」
それもそうだ。
だけど、突然過ぎない?
「どうなんだ」
まだ理解すらしていないのに、答えを急かす康博さん。
質問ぐらいさせてくれ!
「し、式とかは?」
質問で返されるだなんて思ってなかったんだろう。
康博さんはきょとんとしている。
「したいのか?」
「ええ、まあ」
私が遠慮がちに言うと、ふむと言ってから何やら考えていた。
「…あまり、したくはないのだがな。
写真では駄目だろうか?」
それはわかる。
康博さんは、裏の世界の住人だから。
再度、きちんと問い返すと、康博さんは笑うことなく、真面目な顔でまたもや「入籍だ」と言った。
「…う、そ、じゃないですよね?」
「何でそんな嘘をつく」
そりゃそうだ。
康博さんはそんな嘘つくようなタイプじゃない。
「じゃあ、本気で?」
「冗談で言うのか?」
それもそうだ。
だけど、突然過ぎない?
「どうなんだ」
まだ理解すらしていないのに、答えを急かす康博さん。
質問ぐらいさせてくれ!
「し、式とかは?」
質問で返されるだなんて思ってなかったんだろう。
康博さんはきょとんとしている。
「したいのか?」
「ええ、まあ」
私が遠慮がちに言うと、ふむと言ってから何やら考えていた。
「…あまり、したくはないのだがな。
写真では駄目だろうか?」
それはわかる。
康博さんは、裏の世界の住人だから。