レンタル彼氏Ⅲ【完結】
「そうかなあ?」
「間違ってたらかなり恥ずかしいよ。
俺、どんだけ泉のこと考えてんだって自覚すんじゃん」
「…そ、そうだね」
そう、言った聖に曖昧に笑うと聖が私の頭を掴む。
「……意識…しないで。
無理かもだけど」
切なげに聖は笑う。
「………あんま意識されっと、俺も前に進めないし」
「ごめん、そうだよね」
「うん、だからさ、昔みたくもっと笑い飛ばしてよ」
「……頑張る」
「ん。俺、いずちゃんが伊織とうまくいったのこれでも喜んでんだよ?」
掴んでいた手を離すと、聖は歯を見せてにかっとする。
「だって、ずっと思い合ってたんだろ?
俺が壊そうとしたのに…壊れなかったんだ」
それぐらい強い絆。
そう、ぽつりと聖が呟く。
うん、私もそう思う。
どんなことがあっても。
私は伊織を。
伊織は私を。
想い続けていたから。
「だから、幸せになれるよ。
二人なら」
「…なるよ、絶対」
順二や、聖。
好きだと言ってくれた人に出来ること。
それは誰よりも幸せになることだ。
「間違ってたらかなり恥ずかしいよ。
俺、どんだけ泉のこと考えてんだって自覚すんじゃん」
「…そ、そうだね」
そう、言った聖に曖昧に笑うと聖が私の頭を掴む。
「……意識…しないで。
無理かもだけど」
切なげに聖は笑う。
「………あんま意識されっと、俺も前に進めないし」
「ごめん、そうだよね」
「うん、だからさ、昔みたくもっと笑い飛ばしてよ」
「……頑張る」
「ん。俺、いずちゃんが伊織とうまくいったのこれでも喜んでんだよ?」
掴んでいた手を離すと、聖は歯を見せてにかっとする。
「だって、ずっと思い合ってたんだろ?
俺が壊そうとしたのに…壊れなかったんだ」
それぐらい強い絆。
そう、ぽつりと聖が呟く。
うん、私もそう思う。
どんなことがあっても。
私は伊織を。
伊織は私を。
想い続けていたから。
「だから、幸せになれるよ。
二人なら」
「…なるよ、絶対」
順二や、聖。
好きだと言ってくれた人に出来ること。
それは誰よりも幸せになることだ。