レンタル彼氏Ⅲ【完結】
ぷりぷりしていた和が、急に話を止めるとふわって優しく顔を綻ばせた。
それからゆっくりと話しだす。
「実は私も報告がね」
「え?」
「……プロポーズされちゃいました!」
和は自分の左手を顔のとこまであげて、手の甲を見せる。
綺麗に揃えた指の薬指には光るモノがあった。
「き、気付かなかった…」
さっきからしてたはずなのに、全く気付かない私は余りにも鈍感過ぎる。
「いやー先に報告する予定が、泉の話に驚き過ぎてすっかり忘れてたよ」
「普通忘れないよ!」
「まっ、いいじゃん」
そう言うと和はアップルパイの最後の一切れを口にした。
…………終わり?
「和のプロポーズ話は?!」
「え?いーよ、なんか恥ずかしいし」
「は!?聞きたいし!」
「結婚式、来年だから来てよ」
「当たり前じゃん!
って、違くて!」
乗り突っ込みしちゃったじゃんか、思わず。
「しょうがないな。
結婚しよう、いいよ、はい、おしまい」
「え?えー!?」
いや、それはしょりすぎ。簡潔すぎ。
それからゆっくりと話しだす。
「実は私も報告がね」
「え?」
「……プロポーズされちゃいました!」
和は自分の左手を顔のとこまであげて、手の甲を見せる。
綺麗に揃えた指の薬指には光るモノがあった。
「き、気付かなかった…」
さっきからしてたはずなのに、全く気付かない私は余りにも鈍感過ぎる。
「いやー先に報告する予定が、泉の話に驚き過ぎてすっかり忘れてたよ」
「普通忘れないよ!」
「まっ、いいじゃん」
そう言うと和はアップルパイの最後の一切れを口にした。
…………終わり?
「和のプロポーズ話は?!」
「え?いーよ、なんか恥ずかしいし」
「は!?聞きたいし!」
「結婚式、来年だから来てよ」
「当たり前じゃん!
って、違くて!」
乗り突っ込みしちゃったじゃんか、思わず。
「しょうがないな。
結婚しよう、いいよ、はい、おしまい」
「え?えー!?」
いや、それはしょりすぎ。簡潔すぎ。