レンタル彼氏Ⅲ【完結】
和はからっと
「当たり前、そっちのが大事!」
そう言った。
ファーストフードを出た私と和は、バイバイして別れた。
私は自分の自転車に跨ると、伊織の家を目指す。
もう、二日も会ってない。
早く会いたい。
逸る胸を抑えながらペダルを必死に漕ぐ。
時折、立ち漕ぎをしながら私は愛しい人の待つ家へと走らせる。
冷たい風が今は気持ちいい。
いつもならただ憂鬱なだけなのに。
何故、こうも伊織という存在は私に鮮やか過ぎる色をくれるのだろうか。
すっ飛ばしたお陰で、私はかなり早く伊織の家に到着した。
その分、息も切れてたけども。
自転車を駐輪場に止めると、伊織の部屋の前まで走っていく。
私が階段を上がる音がカンカンと辺りに響く。
伊織の部屋の前まで来ると、私は合鍵を鍵穴に差しこんだ。
ドアノブを捻り、部屋に足を踏み入れる。
玄関には履き潰した伊織の靴があって、口元が緩んだ。
伊織、いるんだ。
そう思った矢先に
「泉?」
部屋の中から、愛しい人の声が聞こえた。
「当たり前、そっちのが大事!」
そう言った。
ファーストフードを出た私と和は、バイバイして別れた。
私は自分の自転車に跨ると、伊織の家を目指す。
もう、二日も会ってない。
早く会いたい。
逸る胸を抑えながらペダルを必死に漕ぐ。
時折、立ち漕ぎをしながら私は愛しい人の待つ家へと走らせる。
冷たい風が今は気持ちいい。
いつもならただ憂鬱なだけなのに。
何故、こうも伊織という存在は私に鮮やか過ぎる色をくれるのだろうか。
すっ飛ばしたお陰で、私はかなり早く伊織の家に到着した。
その分、息も切れてたけども。
自転車を駐輪場に止めると、伊織の部屋の前まで走っていく。
私が階段を上がる音がカンカンと辺りに響く。
伊織の部屋の前まで来ると、私は合鍵を鍵穴に差しこんだ。
ドアノブを捻り、部屋に足を踏み入れる。
玄関には履き潰した伊織の靴があって、口元が緩んだ。
伊織、いるんだ。
そう思った矢先に
「泉?」
部屋の中から、愛しい人の声が聞こえた。