レンタル彼氏Ⅲ【完結】
扉を開けて、部屋の中に入る。
やはり、伊織の靴はなくて中には誰もいなかった。
よかった、じゃあ準備しよっと。
それから私はせっせと折り紙で作った輪っかや、ペーパーフラワーをつけていく。
お遊戯会みたいな装飾。
でも、それでいい。
クリスマスだからって、わざわざイルミネーションを見に行かなくたっていい。
自宅にある小さなツリーの灯りで、私は満足だ。
伊織が側にいるなら、何も望まない。
準備を始めて、大分完成に近付いた頃だった。
ガチャガチャと鍵を開ける音がして、玄関の扉が開いた。
伊織が帰ってきた!
まだ終わってないのに!
わたわたしながらも、扉は開く。
現れた伊織は目を真ん丸にして私を見ていた。
「…い、伊織、お帰り」
「……………」
伊織は、私から視線を後ろにずらす。
「……泉がやったの?」
「うん、そう」
「……………」
また黙る伊織。
その態度に不安になる。
……迷惑だったのだろうか?
やはり、伊織の靴はなくて中には誰もいなかった。
よかった、じゃあ準備しよっと。
それから私はせっせと折り紙で作った輪っかや、ペーパーフラワーをつけていく。
お遊戯会みたいな装飾。
でも、それでいい。
クリスマスだからって、わざわざイルミネーションを見に行かなくたっていい。
自宅にある小さなツリーの灯りで、私は満足だ。
伊織が側にいるなら、何も望まない。
準備を始めて、大分完成に近付いた頃だった。
ガチャガチャと鍵を開ける音がして、玄関の扉が開いた。
伊織が帰ってきた!
まだ終わってないのに!
わたわたしながらも、扉は開く。
現れた伊織は目を真ん丸にして私を見ていた。
「…い、伊織、お帰り」
「……………」
伊織は、私から視線を後ろにずらす。
「……泉がやったの?」
「うん、そう」
「……………」
また黙る伊織。
その態度に不安になる。
……迷惑だったのだろうか?