レンタル彼氏Ⅲ【完結】
「うまっ」


「本当?!」


「あんま甘くないから、結構食えそう」


「よかった~っ!」



やっぱり甘さ控えめにして正解だった。

まさか好きじゃないとは思ってもみなかったけど。




「じゃあ、何かご馳走買って来なきゃだな」


「あ、そうだね。チキンとか買って来ようか」


「そうしよう」



それから仲良く二人で、色々食べ物とかシャンパンを買って帰って来た。


テーブルの上には出来合いだけど、豪勢なオードブル。
それにケーキ。


後はシャンパンを入れたグラス。
シャンパングラスなんてものないから、普通の百均とかにあるシンプルなグラス。



それを持って、乾杯をした。



「いただきます」


「私はチキンっ」


「ぷっ、さすが」


「え?!何が!」


「なんかがっつきそうだったから」


「し、失礼なっ」



伊織、私を絶対女の子だと思ってない部分あるよね?
このからかい方は、そうだね。



少し膨れ顔になる私に、伊織は

「俺にもチキン頂戴」

クスクスと笑いながら言った。
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