レンタル彼氏Ⅲ【完結】
違うよ、伊織。
こうやって貰うってことが、私には嬉しいんだよ。
だから、それでいいの。
「それね、聖とお揃いなんだ」
「え?」
驚いた顔を見せてから、伊織はその指輪を見る。
「本当偶然に会ったんだ。
JUNって言うブランド知ってる?」
「…ああ、あれか」
「やっぱり有名なんだ。
知らないで買ったら、聖もそれを買う為に来てたんだって。
…なんかさ、聖と伊織も繋がってるように感じない?
私、聖がその指輪を買うって言った時、運命だと思った」
それから私はまたふふっと笑いながら伊織に続けて言う。
「限定で、その日じゃなきゃ買えなくて。
それを私がたまたま伊織の為に買うんだよ。
なんか、次に聖に会っても笑えそうだよね」
「…………」
伊織は暫く黙ったまま、その指輪を手に取る。
それから薬指に嵌めた。
「…似合う?」
はにかむように笑いながら、伊織は指輪を見せる。
だから私は
「ちょーカッコいい!!!」
そうやって満面の笑みで言ったんだ。
こうやって貰うってことが、私には嬉しいんだよ。
だから、それでいいの。
「それね、聖とお揃いなんだ」
「え?」
驚いた顔を見せてから、伊織はその指輪を見る。
「本当偶然に会ったんだ。
JUNって言うブランド知ってる?」
「…ああ、あれか」
「やっぱり有名なんだ。
知らないで買ったら、聖もそれを買う為に来てたんだって。
…なんかさ、聖と伊織も繋がってるように感じない?
私、聖がその指輪を買うって言った時、運命だと思った」
それから私はまたふふっと笑いながら伊織に続けて言う。
「限定で、その日じゃなきゃ買えなくて。
それを私がたまたま伊織の為に買うんだよ。
なんか、次に聖に会っても笑えそうだよね」
「…………」
伊織は暫く黙ったまま、その指輪を手に取る。
それから薬指に嵌めた。
「…似合う?」
はにかむように笑いながら、伊織は指輪を見せる。
だから私は
「ちょーカッコいい!!!」
そうやって満面の笑みで言ったんだ。