レンタル彼氏Ⅲ【完結】
「早く、早く!!」
「ま、待って」
急かす泉に、俺は慌てて着いていく。
「そんな焦ると転ぶぞ」
泉ならそんなこともしかねない。
そう、忠告するといつもなら「子供じゃない」なんて頬を膨らませて反論するのに泉は素直に立ち止まった。
「あらま、珍しい」
「だって、本当に転んだら嫌だもん」
「ふうん」
痛いだろうからな、まあそうだろう。
泉の様子が違うことに気付かず、俺はそう納得する。
そのまま、俺と泉は仲良く手を繋いで歩いた。
泉に誘導されるまま、俺は泉に着いていく。
まだ、行く場所は秘密らしい。
もう教えてくれてもよさそうだけど。
てか、こっちにレジャー施設などないし。
…出かけるような場所あったか?
泉が向かってる先が全く見当つかない。
「あ、もうすぐだよ」
泉がにこにこしながらそう言った。
反対側の道に渡ろうと、横断歩道の前で信号を俺と泉は待つ。
その時、笑いながら話す泉の顔が一瞬にして強張った。
「ま、待って」
急かす泉に、俺は慌てて着いていく。
「そんな焦ると転ぶぞ」
泉ならそんなこともしかねない。
そう、忠告するといつもなら「子供じゃない」なんて頬を膨らませて反論するのに泉は素直に立ち止まった。
「あらま、珍しい」
「だって、本当に転んだら嫌だもん」
「ふうん」
痛いだろうからな、まあそうだろう。
泉の様子が違うことに気付かず、俺はそう納得する。
そのまま、俺と泉は仲良く手を繋いで歩いた。
泉に誘導されるまま、俺は泉に着いていく。
まだ、行く場所は秘密らしい。
もう教えてくれてもよさそうだけど。
てか、こっちにレジャー施設などないし。
…出かけるような場所あったか?
泉が向かってる先が全く見当つかない。
「あ、もうすぐだよ」
泉がにこにこしながらそう言った。
反対側の道に渡ろうと、横断歩道の前で信号を俺と泉は待つ。
その時、笑いながら話す泉の顔が一瞬にして強張った。