【短編】卒業ストーリー
ひとりの先輩
――
3月。
とうとうこの時期がおとずれてしまった。
どうか3月がきませんように。
いつまでも先輩がこの学校にいてくれますように・・。
と、叶わない願いを信じてた。
入学してからの2年間、ずっと好きだった先輩が居た。
漫画のハッピーエンドしかしらない私は、必ず最後には先輩が告白してくれるのを待っていた。
もちろん、そんなわけもなくときは過ぎていくばかりだった。