心から
辛すぎて泣くことも出来なかった…。
架凛は号泣…私の胸で。
頭を撫でてオペ室が開くのを待った。
おばさんとおじさん、それに亜衣瑠の兄貴。






「優莉、架凛?オマエら大丈夫か?」




「ぁあ…。輝兄…ゴメン、私のせいだ。守れなかった…また。」




「……自分を責めるな。」








ドアが開き先生が出てきた。





「全力は尽くしましたが………すみません。傷跡が少し残ります。ニコ」





「オマエなぁ…我が娘だからって…ビックリさせないでくれよ…(笑)」



「あなた、亜衣瑠はこんな事で死なないわ。大事な優莉ちゃんと、架凛ちゃんを置いて。ニコ」






おじさんと医者はたまたま知り合いだったらしい。
やり取りに呆然としていた私達。
輝兄も呆れてた。






輝-てる-
亜衣瑠の兄貴であり、私の兄貴の親友だった。








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