キミに送る約束~空に向かって~
「心の隅で梓のこと恨んでいる。だけど...
忘れれてないから...恨んでいるんだよな。
憎い...勝手に他の男と死にやがって。」
俺の手が自然と震える。
「慧。ちゃんと言ってよ。」
心愛が俺の手を握った。
俺も涙がこぼれた。
「会い...たい。またアイツに。会って
この手で抱きしめたい...抱きしめて...
抱きしめて...離したくない。」
心愛は少し顔を歪ました。
「いい、のか?心愛は。」
「へ─?」
「支えられるわけねえだろーがっ!何俺を
支えるだとか言ってんだあほ!」
「っっ!支えれるもん!支えれる。あたしが
慧支えるからっ!」
心愛に何てヒドイことを言わせて
いるんだろう?
「...代わりでもいいんだよな?」
「っっ─..........うん─。」
心愛の瞳は少し揺らいでいた。
けど俺の手を握る手だけは
震えていなかった─。