キミに送る約束~空に向かって~

次の日

「おはよ。」

「はよ.....。」


重い瞼をこすりながら心愛の家の前まで
行く。


「行こ?」


心愛と俺は、並んで歩く。


「寒いねー。」

「.....ああ。」


心愛は白い息を吐いた。


「わッ!今日絶対いつもより寒いよー。」

「.....そんなに寒い?」

「え?」

「いや、別に。てかそんな寒いならバス乗る?」


すると心愛はうつむいた。


「...ごめん。あたし寒い、寒いうるさかった?」

「は?別にそういうわけじゃねえけど。」

「.....そっか。そうだよね。はは、ごめん。
じゃあバス乗ろ♪」


心愛はちょうど来たバスに乗る。


「ほら、早く~♪」


心愛に手をひかれて俺もバスに乗った。


──────────────

「ねえ、あれ何ー?」


電車に乗っているといつもより周りの
視線を感じる。

まあ、俺はこういうのはよく慣れている。

俺と心愛が並んで電車に乗っているから
みんな俺達に注目している。
< 126 / 381 >

この作品をシェア

pagetop