キミに送る約束~空に向かって~
次の日
「おはよ。」
「はよ.....。」
重い瞼をこすりながら心愛の家の前まで
行く。
「行こ?」
心愛と俺は、並んで歩く。
「寒いねー。」
「.....ああ。」
心愛は白い息を吐いた。
「わッ!今日絶対いつもより寒いよー。」
「.....そんなに寒い?」
「え?」
「いや、別に。てかそんな寒いならバス乗る?」
すると心愛はうつむいた。
「...ごめん。あたし寒い、寒いうるさかった?」
「は?別にそういうわけじゃねえけど。」
「.....そっか。そうだよね。はは、ごめん。
じゃあバス乗ろ♪」
心愛はちょうど来たバスに乗る。
「ほら、早く~♪」
心愛に手をひかれて俺もバスに乗った。
──────────────
「ねえ、あれ何ー?」
電車に乗っているといつもより周りの
視線を感じる。
まあ、俺はこういうのはよく慣れている。
俺と心愛が並んで電車に乗っているから
みんな俺達に注目している。