キミに送る約束~空に向かって~

「ちびだし大した可愛くないじゃん?」


ボソッと後ろの3人組の女子が呟く。
心愛は申し訳なさそうに下を見る。

まだ女達は心愛の悪口をやめない。


「ていうかさー、あの子も明日や明後日に
なればすぐ捨てられるって。梓?っていう
可愛い子いなくなったから代わりだよ。
代わり、代わりー。」

「そーそー!ブスだよね!」

「きゃははは「お前等のほうがブスだろ?」


3人組を睨む男。


「弘也くん.....。」


隣の心愛が呼ぶ

中澤...だ。


「お前等みたく化粧濃い老けた女の
方がぶすだろ。鏡で顔見ろよ。」

「っっ!ひっどーい!はあ?何それ!
そんなちんちくりんな女かばうの?」

「そうよ、そうよ!あんたらみたいな奴って
どーせ勉強しかできなくてえばって
るんでしょ?ほんとそういう奴ムカつく!
キモい!」

「キモいのはどっちだよ。お前らみたく
バカで後のこと何も考えられない
嫉妬深い女の方がキモいんだよ。
次心愛のことそういう風に言ったら
ただじゃすまねえからな。」

「っっ!ふんっ!行こ。」

「何よ、あいつら調子こいて!」


女達は短いスカートを揺らして奥の
車両にうつっていった


「あっありがとう。」


心愛はすぐさま言う


「いいって。ていうか...悪かったね。
心愛とか馴れ馴れしく言っちゃって。」

「うっううん!弘也くんのおかげで
助かった。ありがとう。」


心愛は嬉しそうな顔で中澤を見る
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