キミに送る約束~空に向かって~
キミのために

心愛Side

「うしっ!」


心の中である言葉をつぶやいて店に入る


「こんにちはー。」

「お。来た来たーっ♪」


バイト仲間の先輩や後輩があたしに
笑顔を向けてくれる。

この笑顔...大好きだったなー


「すいません。店長いますか?」

「ああ、奥にいるよ。」

「ありがとうございます。」

「着替えないの?」

「えっ?あ.....後で着替えます。」


今日あたしは決意した。


「失礼しまーす。」


ノックをして入る。
店長はあたしが入って行くと振り向いた


「どうしたの?早く着替えなきゃ
間に合わないわよ。」


足が震える.....。


「あの、あたし...今週いっぱいでここ...
やめさせてくださぃ.....。」


あたしは深く頭を下げた。
そんなあたしに店長は何も言わずただ
あたしを見ていた。


「...それで?」

「え?」


気がついたら頭をあげていた


「だから何って言っているの。」

「えっと.....」


あたしは何て言おうとしていたんだろう
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