キミに送る約束~空に向かって~

「はぁ...分かったわ。つまりここを
今週いっぱいでやめるのよね?」

「えっ!?はっはい。」


何か...店長冷たい。
もっとひきとめてくれたり...
今までありがとうとかお疲れ様とか
あと1週間頑張ろうとかそういう声
かけてくれると思ってた...。
店長も戸惑うと思ってたのに...
あたしは.....ここで必要とされて
いなかったってこと.....?


「じゃあ新しい子募集しなきゃなー。」


店長は腕をぐるぐる回す


─ガチャッ


「心愛ちゃんっ!やめるってどういうこと?」


外から聞こえていたのかみんなが
集まってきた。


「その.....すいません。」

「なんで?何でやめるんですか!?」


仲の良かった後輩が泣きそうな顔で言う


「あたしさもう受験生だから.....
そろそろ本気で勉強しなきゃやばいと
思ったし.....成績下がってきて...。」


そうだよ。そう。


店長は呆れたようにあたしを見た。そして
「.....そう。本当にその理由だったらいいわね。
言っておくけど...中途半端な気持ちで
ここにいられたら困るのよ。だから
今日限りでやめてくれる?」


え......?


「店長っ!それは幾等なんでもっ!心愛ちゃんは
学生なんですし仕方がないことです!
今までそういう理由でやめていく子見届けて
来たじゃないですかっ!」

「先輩.....。」


みんながあたしをかばってくれる。

けど.....
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