キミに送る約束~空に向かって~

「あたしはね、男でやめたりする子嫌いなの。」

「え.....?」


間抜けな声が出た。


「姫宮さん。あなたそんなんでいいの?
あなたはちゃんと必要とされてるの?」


必要.....?


「そんなことでここをやめたいっていうんだったら
どうぞやめて結構よ。今すぐやめて。」

「っっ─.....。」

「もうあなたはいいから。」

「っ.....今まで...ありがとうございまし...た。」

『心愛ちゃんっ!』


みんながあたしを呼ぶ声が聞こえた
けどこんな姿情けなくてかっこ悪くて惨めで
誰にも見せれなかった


あたしは泣きながら店からでた。


「な.....んで?」


店の前には慧がいた


「なんで...慧がいるの?」

「...じゃあ、何で心愛が泣いてんだよ。」

「それは.....「いいから来いッ!」


慧はあたしの腕をつかんでどんどん
進んでいく。









「きゃっ!」


いきなりベンチに押し飛ばされた


「いったい!何すんのよっ!」
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