キミに送る約束~空に向かって~
「お前...この時間はバイトだよな?」
「はっはぃ.....。」
「じゃあ...何で用事があるって嘘ついた?」
「えっ!そっそれは.....。」
慧にバレるなんて思ってなかったから...
嘘ついちゃった。なんて言えません。
「じゃあ、助け舟。何で今バイトしてない?」
「........。」
あたしは黙ったままうつむいた
「はあ─.....ちゃんと顔上げて答えろよ。」
「やっやめました...バイト。」
「はあ!?」
「だだだだだって...その...べっ別に慧の
ためでもないし...ただ勉強とか
しようかなって思って...バイトは結構
時間とるから.....。」
「.....で、店長は何て?」
「.....やめるなら好きにしろって。」
すると慧は盛大なため息をこぼしてあたしを
見る
「...お前はアホかっ!バカかっ!」
「へ.....?」
慧はあたしを抱きしめた
「さと.....し?」
「あんまり...自分の身削るなよ...。」
「へ─......?」
慧はあたしを離した
「帰ろう。」
「......うん。」
慧が差し伸べた手をとって立ち上がる
けど.....あなたは手を繋いでくれない