キミに送る約束~空に向かって~
─バシッ
また激しい音がして見ると慧が男を蹴り上げた。
男はまた地面に這い蹲る
「おいっ!ってざけんなよ!」
周りにいた大人に男は囲まれて身動きが
出来ない状態
「警察呼びましたからねっ!」
大人達が後ろでそう言ったのが聞こえた。
「慧っ!もう走んなくていいって!あいつら
捕まえられたよっ!」
慧に何度も叫んでも慧は一向に走るのをやめない。
つかまれている腕がじんじん痛い
「慧ってば!」
やっと止まった場所は駅前の大きな公園だった
噴水の前で止まった慧
「さと「お前は馬鹿か!何考えてんだよっ!
だから何回も言っただろ!すぐ走って
俺の隣から離れるんじゃねえよっ!」
「なっ!そっそこまで怒鳴らなくたっていいじゃん!」
何ですぐ怒鳴るのよっ!
「大体慧があたしにやなこと言うから.....
それに慧あのまま殴り続けてたら慧だって
捕まるとこだったじゃ......?」
急にふさがれた唇
唇のは生暖かい柔らかい感触
目の前には.....
慧の.....顔?
何で......?
これって......き.....キス!?