キミに送る約束~空に向かって~

─バシッ


また激しい音がして見ると慧が男を蹴り上げた。
男はまた地面に這い蹲る


「おいっ!ってざけんなよ!」


周りにいた大人に男は囲まれて身動きが
出来ない状態


「警察呼びましたからねっ!」


大人達が後ろでそう言ったのが聞こえた。


「慧っ!もう走んなくていいって!あいつら
捕まえられたよっ!」


慧に何度も叫んでも慧は一向に走るのをやめない。
つかまれている腕がじんじん痛い









「慧ってば!」


やっと止まった場所は駅前の大きな公園だった
噴水の前で止まった慧


「さと「お前は馬鹿か!何考えてんだよっ!
だから何回も言っただろ!すぐ走って
俺の隣から離れるんじゃねえよっ!」

「なっ!そっそこまで怒鳴らなくたっていいじゃん!」


何ですぐ怒鳴るのよっ!


「大体慧があたしにやなこと言うから.....
それに慧あのまま殴り続けてたら慧だって
捕まるとこだったじゃ......?」




急にふさがれた唇

唇のは生暖かい柔らかい感触

目の前には.....
慧の.....顔?


何で......?


これって......き.....キス!?
< 146 / 381 >

この作品をシェア

pagetop