キミに送る約束~空に向かって~


「やめてよっ!そんな嘘「嘘じゃねえっ!」


......?


「心愛?」


ピタッと止まったあたしを不思議に思ったのか
心配そうに慧があたしの名前を呼ぶ


「嘘...じゃないの?」


もう何がなんだか分からなくなっていた

慧はあたしを離した





「1回しか...言わねえから。.....俺は...
心愛が誰よりも好きだ─っ。」








「う.....そ?」

「嘘じゃねえ!」

「嘘!嘘だっ!だってさと.....ん─っ」


そっと重なった唇
優しくてさっきなんかとは比べ物にならない
くらい優しいキス.....


唇がそっと離れてから慧はニッと微笑んだ


「キス下手だな。」

「っっ!慧のばかーっ!」


─ギュッ


また慧はあたしを抱きしめた


「ばかじゃなくて...?」

「うっ///.....好き...だょ?」



誰よりもあなたが好き.....



この日...あたしに奇跡が起きた─。


少し冷たい春のニオイがあたし達を包んだ──


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