キミに送る約束~空に向かって~

用事なんて昨日ねえって言ってたはず...


「だったら...慧送ってけよ?」

「ああ、もちろんな。」


当たり前だろ。



宗佑達と別れて心愛と歩く
俺は無言のままショッピングバッグを
握っていた


「それ、重いでしょう?悪いから自分で持つよ。」


沈黙を破ろうとしたのか心愛が気を利かせる


「いいから。」

「でも「いいからちゃんと前向いて歩けよ。
すぐお前人とぶつかるだろ。」

「っっ─!何その言い方っ!」


心愛は口を尖らせて俺のペースからずらして
どんどん歩いてく

俺も確かにちょっと言い過ぎたか...


「おいっ!心愛っ!」


俺を無視して心愛は走り出す


「心愛っ!」


必死に追いかけるが人ごみが邪魔して
心愛を見失った


「...何してんだよ。俺は......。」


心愛も見失ってしまった...

ちきしょう.....


あたりを見渡すがどこにも心愛の人影はない。


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